この「箱職人列伝」というのは主に社外の取引のある会社さんの
箱職人さんにまつわるお話です。
みんな尊敬に値する、箱職人さんたちのエピソードです。
最初に登場するのは5年ほど前でしょうか
新しく箱を販売するWEBサイトを立ち上げたばかりの
サンプルカッター1台で起業された箱職人さんでした。
サンプルカッターは800万円、売り上げは殆どなし。
そして何を思ったのか彼は1箱からでもオーダーメイドを
100円台で制作するとWEBページで打ち出したのです。
戦略的な低価格戦略でそれを広告に集客するとか
製作システム的に低価格でも利益が出せるというのならわかりますが
実はそのどちらでもない。
それが唯一の主力商品で、尚かつ、一つづつCAD入力して 手で用紙を差し替えてカットするというやり方での箱製作という仕組みでした。
絶対に赤字になることが判っているやり方での販売に私は疑問を投げかけました。
「そんなに無謀な安売りをするのは価格に対するプライドがない。」
その製作方法ならば、量産は向かないし、セット替えも手間がかかる
1箱のみのオーダーでは1000円以下では絶対に採算がとれない筈だと・・・
そうしたらその箱職人さんは「箱作りに対するプライドだけははある!」
と メチャクチャ怒って 喧嘩腰になって弊社にすぐに飛んできました。
その時のかれは今にも殴りかかってきそうで怖かったですが(笑)
勢いもすごかった どんなに安くても 寝ないでも作ってやる!
そう息巻いて帰って行きましたが そんなに安くできるのならばと・・ 私もちゃっかり 外注先として取引をお願いすることにしました。
そんなに安く作ってくれるのであれば頼まない手はないわけですから。
しかし、取引をするうちにだんだん値段が高くなって
200円台から500円台になり1000円台になり
3000円でも 渋々作るようになって ある難しい箱を3万円ぐらいの予算で製作してもらってから 次にはもう製作を引き受けてくれなくなってしまいました。
その箱職人の彼は設計能力が高かったため ディスプレイ製作の道で
よい客先が見つかったらしいのです。
いまでもたまに 案件によっては一緒に製作したいと思うこともあるのですが いまでは遠い人になってしまった 箱職人さんのお話でした。
箱職人A おしまい。
まだまだ この後も箱職人列伝ではたくさんの箱職人さんが登場する予定です。
